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【至極の1戦】VCT LOCK//IN — Omega Bracket DAY11 FNATIC vs FURIA のヘイブン 試合分析

VCT LOCK//IN — Omega Bracket DAY11の1戦FNATIC vs FURIAのヘイブンマップについて分析していこうと思います。

ピック

FURIAのピック

まず注目するポイントはFURIAのピックです。FURIAはジェット・スカイ・キルジョイ・ヴァイパー・ハーバーという特徴的なピックを行いました。

ヘイブンではなかなか見ないスカイ・ヴァイパー・ハーバーがまず試合の流れを作ります。

ラウンド1~4

ラウンド1

ラウンド1からわかるようにFURIAの守り側の初期配置はこちらになります。

コントローラー2枚構成を生かして、各メインの視界を取得。相手のエリアを制限して、仕留めるといった展開が多く見られました。

対戦相手のFUNATICは、グループアップして、セットアップからのエントリー、設置後は完璧な射線管理でカバー能力を生かして守り切るといった戦略が得意のチームとなっています。

そこでラウンド1〜4では、FURIAはA/B/Cの3サイトのうち少なくとも2サイトは視界を取り続け、ドライ進行するFUNATICのエリアを狭めて、エントリーをシャットダウンして、完封していきます。

ラウンド2

ラウンド4

Bメインをハーバーのカスケードや、Aメインをスカイのガイディングライトで無理やり確保し、キープするのが、この構成の強みです。

FNATICとしては時間を使い姿を出さずに、ドライで進行し、人数がより切る前にエントリーして設置を決める考えだったのですが、これがFURIAの構成を相手では裏目に出ています。

FNATICタイムアウト

4ラウンドが終わったところでFNATICのタイムアウトがありました。ここでminiコーチからのアドバイスがFUNATICの動きを大きく変えます。

タイムアウト後のラウンド5では、Cサイトのエントリーを目指していたFNATICですが、3人が早くも落とされてしまう展開に。DarkeとChronicleだけが残されてしまいました。

しかしここでDarkeが裏取り警戒とエリアを広げるために動くと、ハーバーをキル。Aサイト設置を匂わせるために、その後Chronicleも姿を隠し、FURIAを惑わせます。

そこで、FURIAのメンバーを1人1人キルし、Cサイト内設置を成功させます。FUNATICがそのままラウンドを取り切ります。

この流れからわかるように、FUNATICが変えた作戦は3つ

・エリアを広く取る。

・小さな対面を作り、キルをする。

FURIAの構成は1センチネル・2コントローラーということあり、サイト内の守りは強いのですが、打ち合いの補助スキル(フラッシュやスタンなど)が少ないです。構成の弱みをついて、FUNATICがラウンドを重ねます。

ラウンド5~12

ラウンド5

ラウンド6

ラウンド7

ラウンド5、7はCメインからサイトを狙っています。

Cサイトは主にヴァイパーとキルジョイで守っており、ピークでメインの情報を取っていました。

また、ヴァイパーのカーテンもなく、エントリーも比較的しやすい点からCサイトを攻めの軸に変更したのかなと思います。

ラウンド7はキルジョイのロックダウンとソーヴァのショックボルトの組み合わせがきれいに刺さっています。

ラウンド8

FURIAのタイムアウト直後、ラウンド8ではFNATIC側がコズミックディバイドを使い各メインの視界を完全に奪い、Cサイトにエントリー。各サイトからエリアを広げてFNATICを追い詰めようとするFURIAですが、アタック側スポーンに残ったLeoがそれを許しません。

ラウンド9

Bサイトへのエントリーをみせることで、FURIA側のエントリー阻害スキルを使用させます。(トキシックスクリーンを含め)

その後Aサイトに素早く移動し、ローリング・サンダーからのエントリー、サイト内の守りはさすがのFNATICです。

ラウンド10

Bサイトの視界を取ってから、フラッシュポイントとオウルドローンでCサイトにも揺さぶりをかけています。そのおかげもあり、FURIAのヴァイパーがCサイト手前に設定したポイズンクラウドを使用し、Cメインの視界をFNATICが確保。Bサイトエントリーに向けて、トキシックスクリーンのガスも奪います。

ラウンド11

Derkeのフィジカルが強すぎる。。。

ラウンド12

スカイがエリア高めであたり、キルを稼ぐことに成功。mwzeraのフィジカルも恐るべし。

攻守交代 ラウンド13~21

ラウンド13

今度はFURIAの攻めです。

カスケードとガイディングライトを使ってAメインとAショートを掌握。FNATIC側がAに体を寄せ始めたところで、キルジョイを苦しめるCのセットアップが始まりました。結局プラントが成功したFURIAがキルを重ねラウンドをものにしました。

攻守が交代して、大切なものは各メインの視界。ハーバーとバイパーのカーテンを使ってFURIAが効果的に視界を取っていきます。

ラウンド14ではFNATICが体を寄せてAショートを守りますが、武器有利のFURIAが獲得します。

ラウンド15では今度は武器で有利なFNATICが順調にラウンドを抑えます。

続くラウンド16はFURIAの解除阻害に注目です。

ラウンド16

Aサイト に設置後、FNATICはロックダウンを発動します。

しかし、ここでヴァイパーの強みが出ます。

Aガーデンまで引いての空爆遅延。これによりFURIAがラウンドを獲得します。

また、FNATIC側は今後のラウンドでAサイト 設置後にヴァイパーが残っている場合、裏取りをしなければ行けない展開になっていきます。

ラウンド17

ラウンド17では早速FURIAのC攻めにFNATICが最初の答えを出します。

カーテン裏に隠れたジャッジで、Boasterが3キルを獲得。そのままラウンドを抑えます。

ラウンド18

タイムアウトを取ったFURIAはエコラウンドであるラウンド18をヴァイパーのもう一つの強み、『ヴァイパーズピット』で取り切ります。このヴァイパーズピットはFNATICに刺さり続けます。

ラウンド19は囮の動きと射線管理を完璧にこなしたFNATICがラウンドを獲得。

ラウンド20はキルを一つひとつ拾って進行したFURIAがラウンドを取得します。

ラウンド21は強めにA,Bメインを抑えに来たFNATICをいなしてFURIAがラウンドを取得します。

ここでFNATICがタイムアウト

ラウンド22~24

ラウンド22

ラウンド22はFNATICはリテイク配置を取ります。Aサイトに設置をしたFURIAをロックダウンとハンターズフューリーでサイトを取り返します。また、遅延阻止のためCサイトから裏取りをしていたDerkeが勝負強さを発揮して、ラウンドを取得します。

続くラウンド23はFURIAがB深くで守るChronicleをキルし、人数差を生かしてそのままラウンドを取得

ラウンド24はヴァイパーズピットでFNATICを完封し、FURIAがOTに持ち込みます。

一進一退の戦況が続くオーバータイム ラウンド25~34

ラウンド25

FNATICの攻めとなり、順調にBサイト内に設置します。しかしその後の守りで視線管理にミスが生じ、じわじわと追い詰めるFURIAにキルを取られラウンドはFURIA。

ラウンド26

FURIAのマッチポイントであるこのラウンドはまず、DerkeがBメインを詰めて足音を確認。Cラッシュ前に人数を寄せることができました。

その後、お互いにキルをトレードし、その隙にAサイトに侵入していたMazinに続き、FURIAがAサイトに設置、ヴァイパーズピットを発動。しかし、FNATICがアフターショックやアラームボットなどスキルをふんだんに使いヴァイパーズピット内を制圧。ギリギリのところでFNATICがラウンドを取得します。

ラウンド27はオペレーターでAを抑えるFURIAはCサイトに人数を配置することができ、Cサイト にセットアップを仕掛けるFNATICを完封。

ラウンド28は再度Bメイン を強気に取りに行くDerkeがキルを獲得し、人数の有利を生かしてFNATICがラウンドを獲得します。

ラウンド29は今度はFNATICが守りが薄いと読んだBサイトへラッシュ。スキルを使って無事設置したあとは完璧な射線管理でラインドを取り切ります。

ラウンド30はmwzeraが強すぎました。。笑

ラウンド31

ラウンド31ではFNATICが体を見せずにAショートを進み、Aへセットアップエントリー。遅延スキルを喰らいながらも射線を通して、サイト内を取り切ります。

ラウンド32

ラウンド32では今度はFURIAがFNATICの守りを対策。Bメインを強気に取りに来る対策として、カスケードとパイズンクラウドを使用し、視界を奪います。これにより全体的に引き配置となったFNATICに対してエントリーし、サイト内を守りきったFURIAがラウンドを獲得しました。

ラウンド33

ラウンド33では人数の少ないBサイトをまたしても狙います。このラウンドのキーとなったのはAlfajer。Bサイトへのエントリーを許したFURIAはガレージとAサイトから裏取りに人数をかけます。しかしここで裏警戒をしていたAlfajerが3キルを獲得。ラウンドをものにします。

ラウンド34

ここでFNATICが今まで見せなかったAサイトのプッシュ。これが噛合い切るトレードに成功します。

人数差を作ったFNATICがリテイクを成功させ、このマップをFNATICが取り切りました。

まとめ

最後まで各チームが相手の戦術へ対策をうち続ける至高の一戦を分析してみました。

動画のリンクは下記になります。

VCT LOCK//IN — Omega Bracket DAY11 – Twitch

VCT LOCK//IN — Omega Bracket DAY11 – YouTube

まだまだミニマップを見て見るといろいろな考えが詰まっていて、とても勉強になる1戦です。

まだまだVCT LOCK//INは続きます。また面白い試合がありましたら、分析記事を書いてみようと思います!

ここまでお読みいただきありがとうございました。

最後に

動画を上げています!
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